目からウロコの投資塾、差がつく低金利運用
わが国は低金利が既に十年以上も続いており、高金利は過去の幻想という気がしてなりません。しかし、高金利局面では運用の考え方が集約されるため、運用結果に差が付き難い状況ですが、むしろ低金利局面こそ、運用を行った人と、運用を行わなかった人の差が出やすくなっているのです。
運用の差が出やすくなっている理由の一つに、金利の自由化の進展があると思われます。完全自由化が完了したのは、一九九四年十月。以降は、金融機関が自由に預貯金金利を設定することができるようになったのです。
一時的に高金利で定期預金などを集めた金融機関も散見されましたが、翌九五年九月に公定歩合が一・〇%から〇・五%に引き下げられたことから、本格的な低金利時代がスタート。景気後退による資金需要の低迷も重なり、預貯金金利も同様に低下。金融機関側も、戦略的に高めの金利を提示する必要がなかったため、金融機関ごとに金利差が付かない状況だったのです。
ところが、インターネット銀行の登場や、地方銀行を中心としたネット支店の創設により、戦略的に金利を高めに提示する金融機関が現れたのです。先鞭を付けたのは、ダイレクト預金を導入したオリックス信託銀行でした。その後、インターネット銀行が数行誕生しましたが、積極的に定期預金などを扱っていたのが、ソニー銀行に限られていたため、本格的な金利競争は起こらなかったのです。
しばらく、インターネット銀行の創設はなかったものの、関西アーバン銀行や泉州銀行などがインターネット支店を開設し、戦略的に定期預金金利を高めに設定し始めたのです。金利の状況は「西高東低」と指摘される状況だったのです。
地方銀行のインターネット支店の登場により、金利差が目に付き始めましたが、本格化したのは一昨年あたりからのようです。まず、定期預金を扱っていなかったインターネット銀行が取り扱いを開始。セブン銀行、イオン銀行という流通業の銀行業務参入。住信SBIネット銀行やネット支店を開設していない地方銀行の新たな参入を経て、本格的な金利競争が始まったのです。加えて、一定期間において特別定期預金を設定する新生銀行なども登場したことが、拍車をかけたのかもしれません。
預入金額百万円。二十三日現在で適用される、一年物定期預金の金利ですが、大手銀行であるみずほ銀行の定期預金金利〇・二五%と、新生銀行の一・一%では、四倍以上の開きがあるのです。利息額にすれば、みずほ銀行二千円、新生銀行八千八百円(共に税引後)にもなり、たとえば一回当たりのランチの値段が千円とすれば、六回以上の差、あるいはいつもより豪華なランチを食べることも可能になるのです。
( 2009.01.29 日本経済新聞 夕刊)
低金利のときこそ、運用に差が出ます。
稼ぐことも大事ですが、お金の使い方・運用の仕方も
同じように大切です。
何十年後には大きな差となるでしょう。
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コメント
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